タンデムはこちらから
2004 Canadian SLのレポート
        
その1(シングル)

   By inori@カナスラ写真班(@多度志)

 北海道が誇るカナディアン・カヌイストのみの大会、カナスラ。第9回を迎えるこの大会は過去2年間、ダンディー高橋氏により、カヌーライフで紹介され、多くの本州パドラーを魅了し続けて来た。(私の写真も掲載される)昨年度は南富良野の、いや北海道の帝王、シーナこと山本誠一がトリプルクラウンに輝いただけに、御岳から来たサトケンの悔しさはよっぽどであっただろう。
 今年はその御岳軍団をはじめ、カナディアンの神様とまで唱われたジョン・カズミチャックを招いての大会だけに、選手のみならず北海道中のパドラーがヒートアップ。さらに全日本チャンプ、佐々木兄弟も参戦と会っては、もう何も言うことはない。

 前日、落雷や大雨であったここ南富良野に虹が架かり、綺麗な夕焼けが選手を照らし、明日のその時を待っていた。

 開会式。いよいよこれからのレースを考え、顔が引き締まる各選手。大会委員長の伊藤隆司さんからの挨拶を受けるも、頭の中はこのコースをどう攻略するかで一杯のはず。

 エントリーはシングルがCC-1(クローズドカナディアン)13名、OC-1(オープンカナディアンシングル)がなんと30名。タンデムではCC-2(クローズドカナディアン)が6ペア、12名と、OC-2(オープンカナディアンタンデム)が14ペア、26名。スタッフもこのエントリーから、1分半の間隔をあけざるを得なかったようだ。それにしても過去最高の満員御礼状態!ここ、南富(なんぷ)によくここまで集まったものだ!

CC-1カテゴリー
 昨年、サトケンとの戦いに全てを懸けたシーナ。小作杯は山口君に渉ってしまったが、今年はその栄冠は津軽海峡を渡るのか?それとももしかして、太平洋まで渡ってしまうのかが一番の関心事となったCC-1。
 全日本チャンプ、佐々木翼のカナディアンの漕ぎは、Kにも劣らずパワフルでテクニシャンであった。カナスラMC、ヨーコちゃんからも「かぁ〜っこEぃ〜ッ!」の声が飛ぶ!1本目から独走で、トップを揺るぎない物に。シーナも頑張るが、善戦及ばず2位。残念!タイトル保持者、山口君もノンペナで頑張るがトータルで14.5ポイント差。速い人は何に乗っても速い!

 弟の優君は、1本目三段下で痛恨の沈脱。やってしまったとばかりに舌を出し、頭をかく仕草が何とも初々しい。北海道勢は他にバラ、北大、鰍・斉藤、尾田さん等々、頑張るもその差は大きい。一昨年も来ていた御岳の千島さんも、三段の餌食に!

 やはり三段は今年も手強い。三段下のゲートセットをどう攻略するかが、ひとつのキーポイント。各選手、入念な作戦を練っていたはずだが、なかなか思うようには進まないというのがコンペ。だから面白い!
OC-1カテゴリー(女子)
 今年は、本州御岳勢の女性チームが4名も参戦。よって、華麗なる女の戦い!北海道勢としては是非ともトモちゃんに頑張ってもらいたいが、願い叶わず2本ともDNF。その御岳、マキ&美和ちゃんも一本目にDNF。そういえばマキちゃん去年も三段下が鬼門だったような?まあ、来年も頑張ってもらいましょう!

 結局、この女の戦いを制したのはボイボイ&モコモコの智子さん。各ゲート不通過無しで、紫のズームが綺麗にゲートをくぐっていき、見事1位をゲット!加勢さんも、私の目の前を、髪をなびかせ颯爽と漕いでいき2位!(ファントムって廻りやすいはずなのに)
 恐るべし御岳レディース!終わってみれば、モコさんは男子も交えてトータルで9位!!これは快挙というより実力でしょう!(ですよねッ!)

OC-1カテゴリー(男子)
 さて、注目の男子オープン!世界の漕ぎ、ジョン・カズは1本目、6番ゲートでおさわりありの2ペナに思わずにやりと余裕の表情。あくまでレースを楽しんでいるところが世界チャンプの証か!二本目、CC-1でトップタイムをたたき出した佐々木翼にいったいどれだけ近づけるのか。それともCCのタイムを超すのか?

翼選手の最速タイムはCCの100.61。ジョンは2本目で105.26でちょっと及ばずも、オープンでのこのタイムは参加者も驚愕!さらに翼選手も参加したこのカテゴリー。借り物、ロイヤレックス艇で116.47というタイムもびっくり。御岳組ではムラムラが善戦。安定した速さで2位に入る。シーナは1本目、水くまない安全作戦が裏目に出たのかタイム伸びず3位。4位に翼選手が堂々の入賞。5位にはデイジーダックス太田選手が入る。
 昨年のリベンジを果たすべくここカナスラにのりこんだサトケンは、三段下のバックウォッシュにはじかれタイムをロス。1本目を終えスタートまで戻る後ろ姿に、何とも言えない哀愁を感じる。気を取り直し、2本目頑張るも、同じく三段下ではじかれ、さらにコース取りに粗が出てしまい、3ゲートもペナを食らう。結局サトケン2年目のカナスラも見事散ってしまい、ボロケンとなる!(今期最低の成績だけに来年度の挽回を期待したい!頑張れボロ、いやサトケン!)

 注目の本道勢では、チーム借り物エスクイフズが頑張る。起爆装置、T青年と、どんころA山氏所有のニトロを駆る、もとNT新野さん。パチンコ岩下での不通過が響いて10位、11位。しかし、T青年はこれで気をよくしたか、デトネーターを注文。

我が三笠カヌークラブでは、さすがスラローム向上委員長。1本目149.62のタイム、2ペナから、2本目、137.58の2ペナまであげてくるマサちゃんがその綺麗な漕ぎでサトケンに次ぐ7位をゲット!
 おじじも150ペナ近くも食らうが、完走しての14位はご立派!スピードこそ無いがうまくなっているのは事実です!(ほぼ、毎週漕いでるもネ!)
 『魂』入りのガッツ野村は1本目でDNFするも2本目記録を残す。本人も記録が残せたことにとても満足げのよう。
 フラカマというユニークな称号を得た石山さんも2本目で気を許したかDNF。なかなか落合の女神は厳しいようだ。
 そして今回の立役者、ラピッヅの仙庭氏。1本目不通過に泣くが、2本目に気を吐き12位ゲット。それぞれが力を出し切ったレースだけに見応え十分となる。
   
タンデムのレポートはこちら
PDF形式ファイルをご覧になるには、
Adobe(R)Acrobat(R)Readerが必要です。

inserted by FC2 system