第10回北海道カナスラ大会 その2

 午後から益々雨が激しくなる中、三段下、渡月橋下など激流の様相を呈してきたが、タンデム競技は予定通り開始。CC2では2艇しか参加せず、カテゴリー成立が危ぶまれたが10周年の記念大会の救済措置で本大会のみ成立させ本戦へ。本州から4年連続の参戦となる千島俊彦は地元ラピッヅ松浦健と組み臨んだが1本目でDNF。北大OB松原啓と日月伸が順当にクラス優勝を果たす。

カナスラのリザルトです。アクロバットリーダーが必要です。
 OCの花、タンデムは14艇28名の出場。山本ペアが1本目204.69でラップを奪い、2位には清信ペア(224.37P)、3位には高篠・木内ペアが続く。男子ペアよりポイントの少ないミックスペアに激しい雨音をかき消す観客の声援。MCのラピッヅ陽子ちゃんからは、ふがいない男子ペアに『檄』が飛ぶ!
 2本目、三段下の流れが強く7番、8番のアップゲートを攻めるも流れに翻弄される選手達。斉藤・内谷ペアがラップを奪い(345.52)男の意地を見せるが、愛の夫婦ペアには及ばず。結局、山本ペアが2本とも不通過なしの好タイムで優勝。清信ペアが2位に入り、斉藤・内谷ペアが3位入賞。太田ペアは、三段で散る華デイジーまきが、夫を道ずれにDNFと見事に散る!はやりカナスラの女神はデイジーまきには厳しかった。
 雨が強くなったので、表彰式は向いのリンクス内(冬場のカーリング場)で行われ、まずカップの授与。小作杯は松原啓に、J・カズミチャック杯は清信武志に手渡された。本州に持って行かれた小作杯も道内勢の頑張りにより奪い返し、北の大者、山本誠一も海の向こうでほっと胸をなで下ろしていることであろう。各カテゴリーの表彰の後、今年は10回記念と云うことで10位につけた選手にも特別賞が用意された。CC-1では三笠CCの坂本晃子が、OC-1には板垣光昌が、そしてタンデムでは三笠CCの佐藤・須美ペアにそれぞれ景品が送られた。
 さて、これで終了かと思いきや、大会の実行委員を長らく続けられてきた実行委員代表の釧路ラピッヅ大平宏一氏や北海道カヌー協会常任理事で本大会委員長伊藤隆司氏、さらにはここリンクスの紺野義雄さんら3名に10周年記念のスペシャルトロフィー(造形作家KANKAN作)が授与されるという粋なはからいが。「お兄ちゃん(大平氏)本当にありがとう!」のスタッフからの拍手にうれし涙を見せる実行委員の姿が印象的であった。(ちなみにジャンケンでわたくしもゲットしました。はい。)
 昨年は佐々木兄弟や御岳CCC。DAIFUKU CCをはじめ、J・カズミチャックまでも招聘しての全国的な大会に成長させたカナスラ実行委員会。今年はそれに応えるべく、道内勢の頑張りが目立つ素晴らしい競技会となった。雨で増水した空利川は選手達には手厳しかったが、シングルブレードパドルで巧みに艇を操るカヌーイスト達による北の大地での熱い戦いは、こうして幕を降ろした。雨の中、この大会に御尽力を頂いた実行委員のスタッフ、そして地元東北海道カヌー振興会の方々に感謝をするとともに、来年もさらなる大会になることを御祈念し報告とさせて頂く。     カナスラ その1にもどる。

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